思いつきメモメモ

※これは思いついた下書きみたいなものです。

もちろん、実際の団体や事件とは無関係です。

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都内某所。

テロを恐れ、一時期全ての公共機関から姿を消したゴミ箱は、時とともに元に戻っていった。

が、ここ数年大規模なテロが起きていないとはいえ、それでテロの芽がなくなったわけではない。

ボン!

ある平日の昼下がり。

突然大きな音とともに、公園のゴミ箱の一つが吹き飛んだ。

幸い怪我人はいなかったが、辺りは当然騒然となり、公園は現場検証のために封鎖された。

神戸、伊丹、芹沢のいつもの三人。

「くそ!これで3件目かよ・・・」

「未だに予告状みたいのは無いんすよね?」

「んもう。考えてもみてくださいよ。本当に爆弾を仕掛けるなら、自分から名乗り出るなんて間抜けなことなんてしないでしょ?」

「さすが神戸さんっす。言われてみればそうすね」

都内ではここ数日、小型の爆弾を使った騒ぎが複数回起きていた。

が、どれも怪我人はいないために、今回もマスコミは『爆発音』と言う言葉で片付けるだろう。

器物損壊にあたるが、マスコミはいつだって犯罪者の味方なのだ。

「どうした?」

「あ!いや・・・。妙なんです」

「妙?」

「こうした愉快犯は必ず何処かで自分の犯行を見届けるはずなんですが・・・」

「野次馬ん中に、それらしき奴はいねえのかよ」

「もしかしたら、これはただの実験なのかもしれません」

その予想は的中する。

今度は植え込みに仕掛けられた爆弾が、子供を巻き込んで爆発したのだ。

これまでのものとは規模も大きく子供は即死。

厳重な警戒をも掻い潜っているために、持ち込まれたのは事件が起きる直前と予想された。

これには『爆発音』などと言っていたマスコミもさすがに『爆弾事件』として大きく取り上げる事となったのだった。

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都内に住むとある老人宅。

彼は件の爆弾事件の直前に公園にいた事が確認され、神戸たちは聞き込みに訪れていた。

「爆発の音は聞こえた。しかしその頃は公園を出てしまっていて、子供を助ける事ができなかった。その事が悔やまれてならない」

老人は温厚な人柄で、自宅の庭を子供たちに開放し、近所からも好かれている人物であった。

確かに、防犯カメラに写る様子から見ると、彼が写った時間と爆発のあった時間から考えても助けに行くには無理な時間であった。

つまり、彼の話は本当であると考えるのが妥当であった。

(中略)

『我々くらいの年齢はね。多かれ少なかれそうした思想にかぶれているものですよ』

かつて小野田が言っていた言葉を思い出す。

連続爆弾事件を引き起こしていたのは、事もあろうにその老人であった。

彼はかつて、過激派の中でもボマーと呼ばれていた火薬を自由自在に操る、爆弾製作の天才であった。

子供が巻き込まれたのは予想外であったが、それも爆弾を作る以上は、折り込み済みの事であった。

「これから日本が戦争をする国になる前に、あの子は死んで良かった」

「きさま!それ本気でいってんのか」

「ええ。本気ですよ。これからあの子が大きくなった日には、徴兵制が待ち構えている。

だから私は子供を作らなかった勝ち組です。

そんな日本になる前にあの子は平和な日本だけを知ったままあの世へ旅立てたのです。それはなんと幸せな事だと思いませんか?」

「ち!狂ってやがる・・・」

「それはあなたたちが、今の価値観でいるからそう思うだけなんですよ。人間新しいテクノロジーを進化させるために多くの犠牲を働いてきました。それを終わらせるためにあの子は人柱となったのです。

そしてその象徴であったこの国は少しずつ衰退して滅ぶのですよ」

「でもあなたの友達にも子供や孫はいるでしょう。心が痛まなかったんですか」

そこ言葉に老人は「ふっ」と鼻で笑う。

「言ったでしょう。むしろそんな日本を見ないで済んで、幸せだと思っているって」

■共産・志位委員長「都民の怒りがこの結果つくった」都議選2議席

(THE PAGE - 07月03日 03:42)